MICS NEWS Vol.12 Number 10
  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …

”I−092.東北農業支援ネットワーク、東京大学、名古屋大学、(株)アースノートは、共同で、ソルガムの数種類の系統が、土壌中のセシウム(非放射性)を効率良く吸収し、ヒマワリの50〜200倍の吸収能力を持つことを明らかにした。非放射性セシウムと放射性セシウムは土壌中で同じような動きをするため、農地の除染への活用が期待できる。           
        【日本農業新聞 2011.12.22朝刊 14面】           
        【日経産業新聞 2011.12.22朝刊 11面】“


”J−002.富山県森林研究所は、森に自生するエノキタケの胞子を採取し、同研究所のキノコ栽培棟で室温13度、湿度90%で育てたところ、約2カ月で、市販の品種より、かさの大きさで3倍、丈で1.5倍になることを確認した。キノコは近年、バイオエタノールの原料としても注目されており、同研究所は食用、燃料用に使える大型エノキタケの栽培を普及させたいとしている。             
        【富山新聞 2011.12.23朝刊 27面】“


”J−009.京都大学、キリンホールディングス(株)、徳島大学は、共同で、ビールの苦み成分を作るホップの遺伝子を特定した。ビールの味を左右するホップの交配に役に立つ。抗炎症作用のある物質を作る働きもあり、健康食品の開発にもつながる。    
        【日本経済新聞 2011.12.28朝刊 34面】“


”J−031.農研機構九州沖縄農業研究センターが開発したサツマイモの新品種「ベニハルカ」が食品市場で注目されている。外観が優れる「九州121号」と、食味が優れる「春こがね」を交配した。ベニハルカはしっとりとした食感で甘さが強い。蒸しても焼いても良く、冷めても味が持続する。大きさや形もそろい、収量も比較的多い。病害虫にも強い。        
        【日経MJ(流通新聞) 2012. 1. 9朝刊 14面】“


”J−044.神奈川工科大学は、鶏卵の殻を焼成した粉末に抗菌活性があることを見出した。とくに大腸菌などに活性が高かった。焼成卵殻粉末はすでに食品添加物として認められており、カルシウム食品やベビーフードなどに配合されている。抗菌活性が十分確認できれば、食品の保存料や野菜の洗浄など新たな用途が開ける。       
        【化学工業日報 2012. 1.13朝刊  4面】“


”J−053.山梨大学と(株)アイエイアイは、ブドウやイチゴなどの農作物の病気であるブドウ晩腐病を防ぐ微生物農薬を作製した。納豆菌の仲間である枯草菌の一種を土から発見し、微生物農薬として使用。同病の原因となる晩腐病菌に抗菌作用があることを示した。           
        【日刊工業新聞 2012. 1.17朝刊 27面】“


”J−072.宮崎県総合農業試験場は、キンカンの新品種「宮崎王丸(おうまる)」と「宮崎夢丸(ゆめまる)」を発表した。宮崎王丸は大粒で甘みが強く、宮崎夢丸は本県初の種なし品種。共に他の品種にない特色を備えており、新たなブランド展開が期待できる。           
        【宮崎日日新聞 2012. 1.23朝刊  3面】“

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