MICS NEWS Vol.13 Number 3
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             

”B−072.カナダのポンド・バイオフューエルズは、工場などから排出される二酸化炭素を微細藻類を用いて吸収し、藻類が光合成により変換したバイオオイルやバイオディーゼルなどを抽出するシステムを開発した。藻類1キログラムで2キログラムの二酸化炭素を吸収し、約1トンの藻類から100リットルほどのバイオディーゼルが得られる計算。
           【化学工業日報 2012. 5.23朝刊 10面】“


”B−078.産業技術総合研究所と奈良県農業総合センターは、ハウスの加温機から排出される二酸化炭素を回収して植物の光合成の促進に利用する仕組みを開発した。圃場(ほじょう)試験では既存の炭酸ガス発生機と同等の効果があり、同発生機に使う分の燃油を減らせる。二酸化炭素の排出もその分抑制できる。 
           【日本農業新聞 2012. 5.25朝刊  1面】“


”C−003.農林水産省は、放射性物質が飛散した農地の除染対策として、福島県飯舘村と川俣町で5地区、計40ヘクタールを対象とする表土剥ぎ取りなどの実証事業を始めた。除染効果や費用、作業の進め方などを確認し、8月までにマニュアルを作る。
   【日本農業新聞 2012. 5.24朝刊 16面】“


”C−010.東京大学生産技術研究所は、人工青色顔料「プルシアンブルー」を布に固定化した放射性セシウム吸着材を開発した。放射能汚染水に除染布を浸せば、他のイオンが共存していてもセシウムイオンを選択的に回収できる。比較的低濃度の放射能汚染水や農地土壌の除染での活用を見込んでいる。
           【化学工業日報 2012. 5.29朝刊 10面】“


”C−019.宮崎大学は、5月30日に宮崎市の同大学国際連携センターで「遺伝子組み換えワタが生態系に与える影響についての最終報告会」を開催し、有害物質を生じることがなく、越冬もしないので生物多様性への影響はないとの結論を発表した。ワタをすき込んだ土やワタを育てた後の畑で大根が順調に生育したこと、種を収穫した後のワタは越冬できず枯れたことなどを説明した。
           【宮崎日日新聞 2012. 5.31朝刊  4面】“


”C−026.群馬県立産業技術センターと桐生ガス(株)は、共同で、廃食用油からバイオディーゼル燃料(BDF)を取り出す際に発生するグリセリンから、都市ガスの原料のメタンを生成する技術を開発した。ルテニウムに数種類の素材を加えて、グリセリンからメタンを取り出す触媒を開発し、メタン濃度を都市ガスに利用可能な60%まで引き上げることに成功した。
             【茨城新聞 2012. 6. 5朝刊 10面】“


”C−030.農研機構畜産草地研究所は、千葉県畜産総合研究センター、太平洋セメント(株)、小野田化学工業(株)と共同で、畜産排水の脱色と消毒、リンの除去を同時に行い、回収したリンを肥料として活用する技術を開発した。下水処理で開発された回収用資材を改良し、新規に開発したケイ酸と消石灰からなる「非晶質ケイ酸カルシウム水和物(CSH)」を使う。
           【日経産業新聞 2012. 6. 6朝刊  7面】
           【日本農業新聞 2012. 6. 6朝刊 14面】 
     【日本経済新聞(北関東) 2012. 6. 6朝刊 35面】 
          【化学工業日報 2012. 6. 7朝刊  4面】  
           【千葉日報 2012. 6. 6朝刊  1面】  


”C−037.森林総合研究所は、福島県内の渓流で3〜4月に採取した雪解け水からは、ほとんど放射性セシウムが検出されなかったことを明らかにした。一部の渓流からは、降雨があった日に微量の放射性セシウムを検出したが、いずれも食品の新基準値で定められた飲料水の基準(1キログラム当たり10ベクレル)を下回った。
     【日本経済新聞 2012. 6.13朝刊 38面】 
            【読売新聞 2012. 6.13朝刊 31面】 
          【日経産業新聞 2012. 6.13朝刊  7面】
           【日本農業新聞 2012. 6.13朝刊  2面】
             【東京新聞 2012. 6.13朝刊  2面】 
            【岩手日報 2012. 6.13朝刊  4面】 
          【化学工業日報 2012. 6.15朝刊 10面】  


”C−050.長野県農業試験場は、キノコ栽培の使用済み培地を堆肥化して田植え前の水田に使用した場合、化学肥料を施した場合とほぼ同等の効果があることを、2007〜2011年に実施した栽培試験で確認した。キノコ培地の堆肥を使用すれば化学肥料の使用を減らせるメリットがあり、地域内での有機資源の循環利用にもつながる。
      【信濃毎日新聞 2012. 6.14朝刊  6面】“






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