MICS NEWS Vol.13 Number 5
          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             


”E−001.茨城大学は、これまでに見つかっているものの60倍の効率で燃料を作る藻を開発した。新しい藻はシアノバクテリア(藍藻類)の一種で、バイオ燃料を作るのに研究されているボツリオコッカスと呼ぶ従来型の藻に比べ、増殖が60倍以上速い。その藻にバイオ燃料を作る能力を高める遺伝子を組み込んだ。 
        【日経産業新聞 2012. 7.25朝刊  6面】“


”E−004.東京大学水産実験所と福井県立大学は、トラフグのオスとメスで遺伝子の差はごくわずかであることを突き止めた。性を決める染色体のDNA(デオキシリボ核酸)の並び方を調べると、文字配列が1つだけ違っていた。違いを目印に使えば、外見では見分けがつかないオスとメスを選別しやすくなる。 
            【日本経済新聞 2012. 7.27朝刊 42面】 
          【日経産業新聞 2012. 7.27朝刊 10面】“


”E−007.自然科学研究機構生理学研究所は、生きたマウスの体内で様々な細胞の機能を調べる技術を開発した。光に反応する遺伝子を組み込み、特定の細胞だけの機能を観察できる。脳の神経細胞を動かし、行動との因果関係などを直接解明できるようになる。
【日経産業新聞 2012. 7.30朝刊 11面】“


”E−028.東北大学は、東京都医学総合研究所と共同で、細胞が活性酸素種や毒物などの酸化ストレスを受けると応答するセンサーたんぱく質「Keap1」がオートファジー(自食作用)機構により分解されることを発見した。細胞ストレス応答系の分子メカニズムの解明に大きな前進となる。 
          【化学工業日報 2012. 8. 7朝刊  5面】“


”E−037.東北大学は、生物が進化する過程でゲノム(全遺伝情報)の重複が起きたとき、消える遺伝子に規則性があることを突き止めた。この現象が発生すると、2つになった同じ遺伝子のどちらかが消えることが多いが、これまではランダムに起こると考えられていた。 
          【日本経済新聞 2012. 8.14朝刊 12面】“





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