MICS NEWS Vol.13 Number 6
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             


”E−041.国際農林水産業研究センターは、8月15日、ベトナムのカントー市で手がけている農家用バイオガス事業が国連CDM(クリーン開発メカニズム)理事会に登録されたと発表した。同市内の961戸の農家に豚のふん尿からバイオガスを発生させる装置を導入し、調理に使う薪(まき)やLPガスに代替することで年平均1203トンの二酸化炭素排出削減を目指す。 
          【日刊工業新聞 2012. 8.16朝刊  2面】 


”E−060.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、高保温性能で暖房燃料使用量を大幅に削減する次世代パイプハウスの開発を進展させ、実証試験で燃料使用量を従来比4割削減する成果を得た。年度末までに蓄熱性能の向上などで、燃料使用量を5割以上削減するパイプハウスの実現を目指す。 
          【化学工業日報 2012. 8.21朝刊  4面】“


”F−014.(株)ネオ・モルガン研究所は、トウモロコシの葉や茎など植物の食べられない部分(非可食部)からバイオエタノールをつくる酵母の品種改良を進めている。DNAの複製機構に作用する特殊な薬品を組み合わせ、2本鎖のDNAの片方に高頻度の突然変異を引き起こす。遺伝子組み換え技術を用いずに多様な性質の酵母を生み出し、発酵に最適な品種を選抜する。
           【日経産業新聞 2012. 8.30朝刊  2面】“


”F−020.農研機構中央農業総合研究センターは、農研機構生研センター、福島県農業総合センター、スガノ農機(株)、井関農機(株)と連携して、東京電力福島第一原子力発電所事故で放射性物質に汚染された農地の除染を進めるため、除染用反転耕プラウを開発し、作業上の注意点をまとめた。表土を埋める深さが一般的なプラウより6センチほど深くなり、効果的に除染できる。
           【日本農業新聞 2012. 9. 4朝刊 14面】 
          【化学工業日報 2012. 9. 4朝刊  4面】 


”F−026.昭和電工(株)は、原料の半分が植物由来で、使用後に水と炭酸ガスになる生分解性の樹脂を開発した。既存の生分解性樹脂「ビオノーレ」の植物原料版を開発した。生分解性樹脂「ビオノーレ」の主原料の1つである「コハク酸」を植物由来のグレードに切り替えて生産することに成功した。 
          【日経産業新聞 2012. 9. 4朝刊 14面】“


”F−032.農業環境技術研究所は、日本アルコール産業(株)と共同で、低濃度のエタノールを利用する土壌消毒技術を開発、実施マニュアルと技術資料を作成し、ホームページ上で公開した。土壌消毒の効果は、土壌中の環境が無酸素(還元)状態になることによるものであるため、この技術に用いられるエタノール資材は農薬に該当せず、土壌消毒還元資材として扱われる。
             【毎日新聞 2012. 9. 8朝刊 23面】 
          【化学工業日報 2012. 9.10朝刊  4面】 


”F−042.森林総合研究所は、木質バイオマスの供給可能量試算モデルを構築した。対象地域の資源量、間伐材の輸送経路や時間などを解析し、トン当たりの収集コスト、必要な資源を確保するためのエリアの把握に役立てる。再生エネルギーの活用、広域連携などを検討している地方自治体の判断材料として提供する。 
        【日刊工業新聞 2012. 9.12朝刊  3面】“


”F−044.農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により放射性物質で汚染された農地の復旧に向け、除染の作業手順などを説明した技術書を作成した。最も除染効果が高い表土の削り取りを中心に施工方法などを盛り込む。技術書は、同省が8月末に発表した農地除染対策実証事業の結果を基に作成した。
         【日本農業新聞 2012. 9.11朝刊 16面】“


”F−053.畜産草地研究所は、水田にまく農薬によってミツバチの大量死が起きることを調査で明らかにした。巣箱が水田から2キロ以内の群れや、集める花粉のうち、7、8割がイネであった群れが大量死を起こしていた。水田から遠い群れやイネ以外の植物から多くの花粉を集める群れで死んだハチの数は少なかった。
           【朝日新聞 2012. 9.15夕刊 12面】“


”F−063.奈良県森林技術センターは、産業技術総合研究所、京都工芸繊維大学、シヤチハタ(株)と共同で、タケを主成分(含有率80%)としたバイオマスプラスチックを開発した。低温で加熱蒸気処理したタケを砕いた竹粉とプラスチックを混ぜ合わせて成形する。タケを低温炭化することで、疎水性が高まり、通常のプラスチックと変わらないほどの品質や耐久性が確保できた。
             【奈良新聞 2012. 9.19朝刊  3面】“


”F−071.農研機構畜産草地研究所は、宮城県、福島県、松山(株)と共同で、東京電力福島第一原発の事故で放射性物質に汚染された傾斜牧草地を除染する作業機を開発、宮城県内で現地試験を行った。既存の無線傾斜地トラクターに、今回開発したロータリーを装着。効率の良いロータリー耕で放射性セシウムの土壌への吸着・固定を促し、牧草への移行を抑える。 
          【日本農業新聞 2012. 9.22朝刊  1面】“


”F−073.森林総合研究所は、東京電力福島第一原発事故で森林にたまった放射性セシウムについて、「雨の多い梅雨期もほとんど渓流に流出しなかった」などとする調査結果を明らかにした。雪解け期にも汚染はほとんどみられず、森林から流れ出る沢の水が下流域でセシウム汚染を起こす心配はほぼないとみている。
           【朝日新聞 2012. 9.22朝刊  7面】 
          【日本経済新聞 2012. 9.22朝刊 38面】 
            【読売新聞 2012. 9.22朝刊 32面】 
            【東京新聞 2012. 9.22朝刊  2面】 
          【日本農業新聞 2012. 9.22朝刊  2面】
             【福島民報 2012. 9.22朝刊 29面】 
            【河北新報 2012. 9.22朝刊  3面】 
            【毎日新聞 2012. 9.23朝刊 28面】  






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