MICS NEWS Vol.13 Number 9
  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


”I−001.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、:血圧降下作用があるアミノ酸「ギャバ」が通常の3倍含まれている水稲の新品種「はいごころ」を開発した。胚芽の大きさが従来の3倍あるのが特徴。胚芽には、水に浸すと生成されるギャバが100グラム当たり平均約49ミリグラム含まれており、瀬戸内沿岸で栽培されるヒノヒカリに比べ約32ミリグラム多い。 
            【中国新聞 2012.11.21朝刊  9面】 
          【日本農業新聞 2012.11.21朝刊 14面】  


”I−060.農研機構北海道農業技術センターと国際農林水産業研究センターは、共同で、米粉加工品向けの米の新品種「北瑞穂(きたみずほ)」を開発した。来春にも本格デビューする。麺や菓子など幅広く使えるのが特徴。粘りが少なくぱさぱさしており、米粉を麺やクッキーとして加工しやすい。寒さに強く、病害への抵抗性も見劣りしない。
            【北海道新聞 2012.12.15朝刊  1面】    


”I−061.農研機構中央農業総合研究センターは、ソフトタイプ米菓の原料に向く低アミロース水稲品種「亀の蔵」を育成した。早生で多収などの栽培特性を持ち、加工すると口溶けが良く米の風味と甘味が強く仕上がる。共同研究に当たった亀田製菓(株)が製品化を予定している。低アミロース品種の「東北172号」と、多収系統の「収6374」を交配して選抜した。 
          【日本農業新聞 2012.12.19朝刊 18面】  


”I−067.宮崎大学は、「細胞融合」という方法でマンダリンとグレープフルーツの雑種を育成し、果実を収穫することに成功した。食味はグレープフルーツに似ている。今回できた品種は3倍体で、果実は肥大するが種ができない。「細胞融合」は遠縁すぎて通常の交配で種子が採れない場合などに使う。
           【日本農業新聞 2012.12.18朝刊  1面】“


”I−079.農研機構果樹研究所は、ミカンに含まれる色素「β−クリプトキサンチン」が、閉経後の女性に骨粗鬆(こつそしょう)症予防に役立つ可能性が高いとの調査結果を明らかにした。閉経後の女性で、毎日ミカン4個程度食べて色素の血中濃度が高い人は、毎日食べない人に比べ、骨粗鬆症の4年以内の発症確率が約9分の1と低かった。
            【産経新聞 2012.12.22朝刊 27面】 
            【朝日新聞 2012.12.22朝刊 37面】
           【日本農業新聞 2012.12.22朝刊 15面】 
            【静岡新聞 2012.12.22朝刊  8面】 
          【日本経済新聞 2012.12.23朝刊 30面】
           【日経産業新聞 2012.12.25朝刊  7面】
           【化学工業日報 2012.12.25朝刊  5面】 


”I−080.キユーピー(株)は、東京慈恵会医科大学、農研機構食品総合研究所と共同で、卵白の摂取が内臓脂肪を減らす可能性があることを明らかにした。ラットを使った研究で、卵白摂取によって脂肪燃焼が行われる筋肉での代謝が高まり、内臓脂肪が減少する可能性が示唆された。 
            【食品新聞 2012.12.21朝刊  3面】“






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