MICS NEWS Vol.13 Number 9
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             


”I−011.大阪府立環境農林水産総合研究所は、宮崎大学、日立造船(株)と共同で、豚ぷん堆肥に熱を加え、炭化させて回収したリンを野菜栽培に利用できることを実証した。回収したリンは化学肥料の原料用に供給することもできる。カリウムの回収も可能。養豚と園芸の連携を目指し、施肥マニュアルなどの作成を目指す。
      【日本農業新聞 2012.11.23朝刊 14面】“


”I−016.広島国際学院大学は、細菌を使って福島県の土壌から放射性物質を回収する実験に成功した。セシウムを取り込んだ粒は乾燥、焼却させると容量で97%減の灰になり、保管スペースが大幅に縮小できる。焼却時に放射性物質の外部拡散もない。細菌にはカリウムを取り込む能力があり、似た性質のセシウムを吸収できたと考えられる。
【中国新聞 2012.11.27朝刊 27面】“


”I−037.岐阜大学は、発電する微生物を使った燃料電池を応用し、家畜のふん尿から肥料などの原料のリンを回収する技術を開発した。プラス側の電極がアルカリ性になる性質を利用し、結晶にしてリンを分離する。廃水処理も同時にできる。リンは化学肥料のほか工業用の薬品などの原料となる。
           【日経産業新聞 2012.12. 3朝刊 11面】“


”I−055.九州森林管理局森林技術センターは、山間部で深刻化しているシカの食害を防ごうと、「巾着式あみはこわな」を開発した。新わなは幅約1.2メートル、奥行き約2.5メートル、高さ約1.2メートル。シカが入るとバネ仕掛けで入り口が巾着状に閉まり、同時に網が落ちて動きを制御する。
            【南日本新聞 2012.12.12朝刊 10面】“


”I−068.日本農業機械工業会は、原発事故で放射性物質に汚染された農地などの除染作業に用いた農機の洗浄法をマニュアルにまとめた。2次汚染の防止や、作業に当たる農家らの被ばく量を最小限にとどめることを目的に、作業手順に沿って留意点を整理した。同会のホームページで公表している。
           【日本農業新聞 2012.12.18朝刊 20面】“


”I−078.森林総合研究所は、8〜10月に福島県の伊達市と飯舘村の森林から流れ出る渓流水中の放射性物質を降雨時に測定したところ、一部の地点で放射性セシウム濃度が最大で1リットル当たり48.5ベクレルと、国の飲料水の基準値(同10ベクレル)を上回ったと発表した。同研究所は降雨時にセシウムを含む土などが一時的に増えたのが原因とみている。 
          【日本経済新聞 2012.12.21朝刊 38面】 
            【河北新報 2012.12.21朝刊  4面】  


”I−082.米食品医薬品局(FDA)は、通常の2倍の速さで成長する遺伝子組み換えサケについて、「環境に重大な影響は与えない」とする環境影響評価案を公表した。養殖施設から逃げないための封じ込め措置が取られ、不妊処理されているので自然界で繁殖する可能性はほとんどないと判断した。 
            【朝日新聞 2012.12.22夕刊  2面】“






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