MICS NEWS Vol.13 Number 11

          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

”K−027.大阪大学、北海道大学、京都大学は、共同で、従来の10倍以上明るい光を放つタンパク質を開発し、「ナノランタン」と名付けた。微小ながんの検出や生命現象の観察に使えるかもしれない。ナノランタンを組み込んだがん細胞をマウスの足に移植したところ、暗室内で動き回るマウスの足が緑色に光るのを観察できた。
    【日本経済新聞 2013. 2.10朝刊 30面】“


”K−042.東京大学と明治大学は、クローンブタの体内で別のブタに由来するすい臓を作らせることに成功した。すい臓を持たないブタ由来の胚を健常なブタ由来の胚で補完する「胚盤胞補完技術」を使った。同技術を小型動物で実証した実績はあったが、大型動物のブタで成功したのは初めて。
             【産経新聞 2013. 2.19朝刊  1面】 
          【日本経済新聞 2013. 2.19朝刊 16面】
           【日経産業新聞 2013. 2.19朝刊 10面】 
            【東京新聞 2013. 2.19朝刊  3面】 
            【京都新聞 2013. 2.19朝刊 25面】
           【日刊工業新聞 2013. 2.19朝刊 21面】“


”L−006.農業生物資源研究所、九州大学、農研機構九州沖縄農業研究センターは、共同で、イネの主要害虫トビイロウンカの遺伝子地図の作成に成功した。イネ害虫では世界初。ウンカ類の殺虫剤抵抗性や抵抗性品種への加害に関わる遺伝子特定の研究が加速され、効果的な薬剤、抵抗性の強い品種開発に弾みがつくことになる。
   【化学工業日報 2013. 3. 1朝刊  4面】 
          【日本農業新聞 2013. 3. 1朝刊 14面】  


”L−007.福井県立大学生物資源開発研究センターや神戸大学などは、共同で、栽培イネと野生イネの穂の開閉の違いに関与する原因遺伝子を突き止めた。野生イネは穂が開いているため、種子は熟するとすぐに穂から脱落してしまう。一方、現在日本で栽培されているイネのほとんどの品種では穂が閉じており、種子が落ちにくい。
     【福井新聞 2013. 2.28朝刊  3面】“


”L−011.東京大学は、体内時計を「速める」「遅らせる」という正反対の働きを持つ2種類のたんぱく質が、細胞内でバランス良く働くことで約24時間周期が保たれていることを、マウスの実験で明らかにした。睡眠障害などの体内時計に関わる病気の診断や治療に役立つ可能性がある。 
            【読売新聞 2013. 3. 1夕刊 18面】“






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