MICS NEWS Vol.14 Number 1
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             

”A−001.秋田県総合食品研究センターと秋田県立大学は、共同で、水稲が吸収したカドミウム(Cd)の9割以上を分離する技術を開発した。新技術は、細かく砕いた稲を硫酸と混ぜて加熱しCdを分離。残った稲はバイオエタノールに加工する。Cd除去とバイオエタノール生産を可能にする新たな技術として、注目される。 
      【秋田魁新報 2013. 3.27朝刊 27面】“


”A−014.神戸大学と三井化学(株)、(株)日本触媒などは、共同で、プラスチック原料の有機酸を間伐材や木くずといった廃材から作る酵母を開発した。遺伝子組み換え技術を使って、酵母の体の表面で多数の分解酵素が働くようにした。遺伝子をさらに組み換えて生産能力を引き上げ、5年後をメドに商業生産に応用する。
      【日経産業新聞 2013. 4. 4朝刊 11面】“


”A−019.(株)宮防は、畜舎の屋根に設置できる軽量型の畜舎用太陽光パネルを開発した。一般的な太陽光パネルと比べて重さは3分の1。開発した太陽光パネルは、アルミニウムの板に発電用のモジュールを張り、表面をフッ素加工した。屋根の強度不足から太陽光発電には不向きとされた養鶏や養豚畜舎でも、発電できるようになる。
 【日本農業新聞 2013. 4. 5朝刊 14面】“


”A−021.北海道大学触媒化学研究所と昭和電工(株)は、共同で、身近にある活性炭をアルカリ処理した触媒を用い、サトウキビの搾りかすであるバガスから高効率で糖を合成することに成功した。活性炭でバガスを分解することにより、セルロースのうち80%をグルコースとして、キシランのうち90%以上をキシロースとして取り出すことができた。 
            【科学新聞 2013. 4. 5    4面】“


”A−027.産業技術総合研究所と森林総合研究所は、バイオマス(生物資源)燃料を作る際に生じる廃液や廃木材から生分解性プラスチックの原料を作る技術を開発した。塩分に強い特殊な菌を使う。これまで捨てられていたグリセリンやスギなどの廃木材に含まれる混合糖から安価に作り出せれば、再生可能な石油代替の原料になる可能性がある。
           【日経産業新聞 2013. 4.10朝刊  6面】“


”A−036.岩手県農業研究センターは、土壌改良でキュウリホモプシス根腐病の被害を軽減する対策を確立した。製鉄の過程でできるカルシウム資材の転炉スラグを使い、土壌の水素イオン指数(PH)を同病の被害が多い酸性から、7.5程度に改良する。同病は、糸状菌を病原とする土壌伝染性の病害で、発病すると、根が褐変・腐敗する。 
          【日本農業新聞 2013. 4.11朝刊 14面】“






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