MICS NEWS Vol.14 Number 3
  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


””B−046.産業技術総合研究所は(株)日清製粉グループ本社、オリエンタル酵母工業(株)と共同で、小麦の全粒粉などに含まれる「ポリフェノール」という物質が肥満や糖尿病の原因となる血糖値異常を抑制することを、マウスを使った実験で突き止めた。また、肝臓への脂質の蓄積もポリフェノールにより抑えられることを確認できた。
        【日経産業新聞 2013. 5.21朝刊 10面】  
         【化学工業日報 2013. 5.21朝刊  1面】“


”C−005.岡山大学は、ヤマブドウ果汁由来の濃縮ジュースに皮膚がんを制する効果のあることを見出した。皮膚がんになるモデルマウスに飲用させ確認した。皮膚がんへと進展する炎症に対し抗炎症効果を示し、その有効成分がポリフェノールだということもわかった。岡山県産のヤマブドウ果実は、ジュース、ジャムなどに加工され、特産品となっている。 
          【化学工業日報 2013. 5.31朝刊  5面】“


”C−020.日本製紙(株)は(株)栄養・病理学研究所の協力を得て、ダイズに多く含まれ更年期障害の改善などによいとされる健康素材「活性型」イソフラボンの生成促進に、オリゴ糖「サンセロビオ−K」が効果のあることを突き止めた。サンセロビオ−Kをイソフラボンにプラスして摂取することで、健康によい機能が得られる可能性が見出された。 
          【化学工業日報 2013. 6. 7朝刊  5面】“


”C−023.農研機構北海道農業研究センターは、そばが栽培できない畑作の北限地域でも栽培可能なダッタンソバの新品種「満点きらり」を開発した。従来の品種よりも苦みが弱く、種子にはメタボリック症候群の抑制効果が期待されるルチンが普通のソバの100倍ほど多く含まれる。 
          【日本経済新聞 2013. 6.11朝刊 16面】
           【日本農業新聞 2013. 6.12朝刊 14面】  


”C−025.農研機構作物研究所は、食物繊維が豊富な二条裸麦「ビューファイバー」の特徴と加工販売事例を発表した。整腸作用、食後血糖値の上昇抑制などの効果が期待される食物繊維「β−グルカン」を「イチバンボシ」の2〜3倍多く含む。(有)くらぶコアでは、ビューファイバーを栽培しシフォンケーキや大麦クッキーなどに加工し販売している。 
          【農業共済新聞 2013. 6.12朝刊 15面】“


”C−032.和歌山県水産試験場は、タチウオは2月に最も脂が乗ることを明らかにした。最少の11月と比べると3倍以上になる。食べられる身の部分100グラムに占める脂質重量は2月が7.4グラムと最も高いことが分かった。今後、うま味成分や機能性成分なども含めた「おいしさ」の解析・判定マニュアルを作成する。
       【紀伊民報 2013. 6.14朝刊 15面】“


"C−045.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、温暖地・暖地向けパン 用小麦の新品種「せときらら」を育成した。輸入小麦並みの製パン適性を持つ 上、多収。日本麺用品種「ふくほのか」に、DNAマーカーで選抜した製パン性 を高める3遺伝子を交配で導入し、育成した。外観や栽培特性は「ふくほのか」 とほぼ同じ。
     【日本農業新聞 2013. 6.20朝刊 14面】 "






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