MICS NEWS Vol.14 Number 4
  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …

”C−045.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、温暖地・暖地向けパン用小麦の新品種「せときらら」を育成した。輸入小麦並みの製パン適性を持つ上、多収。日本麺用品種「ふくほのか」に、DNAマーカーで選抜した製パン性を高める3遺伝子を交配で導入し、育成した。外観や栽培特性は「ふくほのか」とほぼ同じ。
     【日本農業新聞 2013. 6.20朝刊 14面】“


”C−058.北海道立総合研究機構食品加工研究センターと北海道大学は共同で、ホタテの卵巣から機能性天然色素素材の開発に成功した。同素材はペクテノロンなどを含むカロテノイド色素で、効率的に抽出・濃縮する技術を確立し、食品をはじめ化粧品原料の用途が見込める。培養細胞や動物実験を実施したところ、抗炎症や潰瘍性大腸炎モデルへの予防効果が確認できた。 
          【化学工業日報 2013. 6.25朝刊  5面】“


”D−013.こうや豆腐普及委員会は、農研機構食品総合研究所や旭松食品(株)などの研究成果を発表した。こうや豆腐には、血中の中性脂肪濃度の上昇を抑える効果と、コレステロールの体への吸収を調節する作用がある。これまでも大豆などに含まれる成分については、血中の脂質濃度を下げる作用があるとされていたが、今回の研究で機能性を明らかにした。
           【日本農業新聞 2013. 6.30朝刊 11面】 
          【食品産業新聞 2013. 7. 4朝刊  5面】“


”D−028.森下仁丹(株)は岡山大学、九州大学と共同で、ザクロの果汁から肌のシミなどを防ぐ「抗糖化作用」を持つ成分と、寿命を延ばす「長寿遺伝子活性化作用」を持つ成分を発見した。果汁に含まれるポリフェノールの中にある「プニカリン」と「プニカラジン」という成分が双方の作用に関連していることを突き止めた。


”D−030.新潟大学、亀田製菓(株)、富山大学は共同で、酒かすの乳酸菌でインフルエンザウイルスの増殖を抑えたとする研究をまとめた。日本酒の酒かすから分離した乳酸菌「K71株」を調べた。A型インフルエンザ「H1N1」に感染したマウスにK71株を口から与えたところ、マウスの肺と気管支の中のウイルス量が半分以下という結果になった。 
          【日経産業新聞 2013. 7. 9朝刊 10面】“


”D−041.静岡県立大学と(株)伊藤園、社会福祉法人白十字会白十字ホームは共同で、緑茶の粉末を毎日摂取することで、お年寄りの認知機能の低下を改善する可能性があるとを確認した。緑茶に含まれる抗酸化成分のカテキンや、うま味成分のテアニンが脳に働き掛けるとみる。 
          【日本農業新聞 2013. 7.13朝刊 15面】“







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