MICS NEWS Vol.14 Number 9

          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

”I−030.農業生物資源研究所は、細胞内の標的とするたんぱく質の特定領域だけに結合し、その機能を阻害するなど操作できる新技術を開発した。新技術は、抗体の作成技術を高度に応用し、抗体がたんぱく質に結合する部分にあたるナノサイズの「単一ドメイン抗体」のみを設計、細胞内でうまく発現させるという方法。 
      【化学工業日報 2013.12.12朝刊  6面】 
          【日経産業新聞 2013.12.13朝刊 10面】 


”I−032.大阪大学と理化学研究所は共同で、微生物を利用した化合物生産のためのバイオプロセスを合理的に進化させる技術を開発した。従来、困難だった10遺伝子以上のターゲットを同時破壊予測することが可能になる。バイオインフォマティクスと生物変換(バイオコンバージョン)技術の組み合わせによる新たな産業の創出につながる成果。
           【化学工業日報 2013.12.12朝刊  7面】“


”I−033.東京大学は、世界各地の淡水に分布する藻の一種が、世界で最も小さい多細胞生物であることを確認した。単細胞生物から多細胞生物へ進化した初期段階の解明につながる。この藻は4個の細胞で構成され、大きさは全体で20〜30マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリの1千分の1)。四つ葉のクローバーのような形をしていることから、「シアワセモ」と名付けた。 
            【朝日新聞 2013.12.12夕刊  2面】“


”I−049.名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所は、遺伝子操作により、植物が光合成に必要な二酸化炭素を取り込む表皮上の穴「気孔」を通常より大きく開かせることに成功した。光合成が促進され、植物の生産量も増加すると確認。 
     【日本経済新聞 2013.12.24朝刊 38面】 
          【日本農業新聞 2013.12.25朝刊 38面】“


”J−005.農林水産省は来年度から、農作物の新品種開発に役立つ「植物遺伝資源」の情報収集や探索を東南アジアや南アジアで強化。地球温暖化に対処するため、日本には存在しない高温や病害虫に強い作物や、その野生種を等を入手し国内で品種改良に生かす。
             【毎日新聞 2014.12.29朝刊 2面】 
         【毎日新聞(大阪) 2014.12.29朝刊 4面】“


”J−014.石川県立大学生物資源工学研究所は、イネの鉄欠乏応答と鉄蓄積を抑制する新規タンパク質OsHRZ1、OsHRZ2を発見した。不良土壌の生産性向上や可食部に鉄を多く含む作物の創製への応用に期待。
                【科学新聞 2014.1.1朝刊 4面】“


”J−029.九州大学、鹿児島県水技開発センター等は、記録的な不漁で枯渇が懸念される日本ウナギ保護のため、すみかを造ったり生態を探ったりして、ウナギ資源増殖を目指す。
     【南日本新聞 2014.1.6朝刊 7面】“


”J−030.北海道農業研究センター、北大農学部、帯広畜産大学の3研究者は、寒さに強い品種のコメが「寒さに強い」のではなく、「寒さに鈍感」では?という新しい仮説を立証。7月中旬にイネを低温にさらす実験の結果、寒さに弱く敏感なイネは、葉や根の遺伝子が活発化し花粉が作られにくくなり、寒さに強く鈍感なイネは、この遺伝子が不活発で通常通り花粉ができた。結果自家受粉が十分にでき収穫期に実り多く熟した。 
              【北海道新聞 2014.1.6夕刊 6面】“


”J−033.甲南大先端生命工学研究所は、生体膜の成分であるコリンを使いDNAの三重らせん構造を安定して形成する手法を開発。これにより「DNAセンサー」の開発やその発現制御が期待でき、病気の診断や体質に合わせた薬の開発や治療法に役立つ。 
            【日刊工業新聞 2014.1.9朝刊 21面】“


”J−039.東京海洋大学、タイ国政府水産局などの研究グループは、エビの感染症急性肝膵臓病死(EMS/AHPND)の原因菌である腸炎ビブリオのゲノム解読に成功。重要な感染症予防に向け、早期診断法開発への応用が期待される。
             【化学工業日報 2014.1.14朝刊 6面】 
           【日経産業新聞 2014.1.10朝刊 10面】 
          【日刊水産経済新聞 2014.1.10朝刊 1面】“


”J−046.大阪府立大学と東北大学は共同で、枝分かれを制御する植物ホルモン「ストリゴラクトン」の生成過程を突き止めた。枝分かれは花の種子の数や質に影響を与えるため、農作物育成などへの貢献が期待されている。 
           【日刊工業新聞 2014.1.15朝刊 19面】“






もどる


(c)Copyright 2000 by Food Microscience Network
All rights reserved