MICS NEWS Vol.14 Number 10

          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

”J−059.国際農林水産業研究センターなどの研究チームは、インディカ種のイネの収量を増やす遺伝子を発見。この遺伝子が働くと、収量が平均約2割増となり、東南アジアなどの地域でコメの生産量増加に役立つと期待されている。  
            【朝日新聞 2014.1.13朝刊 24面】“


”K−007.東京海洋大学と農業生物資源研究所の共同研究グループは、マイナス196℃に1日浸漬しても生存する「ヌマエラビル」と呼ばれる耐凍性があるヒルの仲間を発見。生物リソースとして扱うことで、冷凍耐性に優れた微生物や植物などの開発に向け、産業面への応用が期待される。
             【化学工業日報 2014.1.24朝刊 6面】 
           【日本経済新聞 2014.1.24夕刊 14面】 
             【朝日新聞 2014.1.24夕刊 12面】 
          【朝日新聞(大阪) 2014.1.25夕刊 5面】  


”K−018.理化学研究所環境資源科学研究センターは、植物成分であるフラボノイドの高蓄積が酸化と乾燥ストレスへの耐性を高めることを発見した。フラボノイドが植物の環境ストレスを緩和することは、実験的に証明されておらず、今回その機能が明らかになったことで、フラボノイドの利用によるストレス耐性の強い農産物新品種の開発が期待される。 
【化学工業日報 2014.1.29朝刊 6面】
  【科学新聞 2014.1.31朝刊 4面】“


”K−030.静岡県農林技術研究所茶業研究センターは、茶の害虫チャノコカクモンハマキで、IGR剤の一種を使い続けると、別系統のIGR剤に対する抵抗性も発達することを確認。詳細な原因は不明だが、同センターは今までのローテーション防除を見直す必要性を指摘。害虫の抵抗性を発達させないよう、系統の異なる薬剤でローテーション防除を行うとしている。
  【日本農業新聞 2014.1.31朝刊 20面】“


”K−054.北海道大学大学院農学研究院と農研機構北海道農業研究センターは、イネによる低温ストレスの感じ方を調べる、判断基準を設けることに成功。ゲノムの発現の変更を利用し、どの程度ストレスを感じているのかを指標化させ、定量的に調べることげできるようにしたもので、解析の結果からストレスに鈍感な品種ほど冷害に強いことが判明した。
  【化学工業日報 2014.2.7朝刊 7面】“


”K−056.農林水産省は、光る糸を作り出す遺伝子組み換えカイコを試験飼育すると発表。パブリックコメントを募集後、農業生物資源研究所が計画しているつくば市で飼育を認める。対象となるのは、光るクラゲの遺伝子を組み込んだカイコ。同研究所は、安全性を確認し、全国の農家でカイコを飼育する量産体制の構築につなげる。 
【日本経済新聞 2014.2.7朝刊 38面】
【日本農業新聞 2014.2.7朝刊 20面】
【日経産業新聞 2014.2.7朝刊 10面】
【朝日新聞 2014.2.11朝刊 39面】“


”K−057.農研機構と、関東化学は、微生物1個分の極微量のDNAの遺伝子配列を解析できる量まで増やせる高純度の合成酵素を開発。この合成酵素を使えば、16時間でDNAを解析に必要な量まで増やすことができる。どんな微生物のDNAの遺伝子配列も調べることが可能となり、産業に役立つ酵素等が相次いで見つかると期待される。 
【日本経済新聞 2014.2.7朝刊 35面】
【日本農業新聞 2014.2.7朝刊 20面】
【日刊工業新聞 2014.2.7朝刊 21面】
【日経産業新聞 2014.2.7朝刊 10面】
【化学工業日報 2014.2.10朝刊 6面】


”K−061.東京大学は、DNAを切る酵素の働きが古細菌では他の酵素と大きく違う事を発見。感染症の新たな治療法や遺伝子組み換えの新技術につながる可能性が期待される。研究成果は、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)にて発表した。
  【日経産業新聞 2014.2.6朝刊 11面】“


”K−071.奈良先端科学技術大学院大学は、花や葉を形成させる分子メカニズムを解明。形成に重要な働きを示すホルモンのオーキシンに着目し、形成のためにこれが細胞間を移動するうえで、どのように流れ方を決定付けるのかという基本的な仕組みをとらえるとともに、オーキシンの流れ方を生み出す原動力となる遺伝子を発見することができた。
  【化学工業日報 2014.2.12朝刊 6面】“


”K−082.香川県農業試験場などの研究で、発芽率の高いラナンキュラスの球根は高糖度であることがわかった。球根の貯蔵養分はでんぷんではなく、主に可溶性糖類のショ糖とオリゴ糖の一種のスタキオース。球根を掘り上げる時期が遅くなるほど糖度が高くなり、発芽率も向上、同農試は、品種ごとの可溶性糖類などを調べ、安定生産につなげたい考え。
  【日本農業新聞 2014.2.18朝刊 16面】“







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