MICS NEWS Vol.14 Number 11
  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


”M−006.岡山大学大学院は、マッシュルームから歯周病予防に効果がある成分を抽出し、きな粉と混ぜた機能性食品の試作品を開発。岡山県瀬戸内市でマッシュルームを生産する三蔵農林が原料を提供し、調理以外の活用法を模索。マッシュルーム消費拡大につなげる狙いとし、コストを低く抑えるため、石突きなどの非食部を原料に使う研究も進められている。 
【日本農業新聞 2014.3.17朝刊 11面】“


”M−013.ホクレンは、アミノ酸の一種であるGABA(ギャバ)を増やした米が血圧を下げたり、ストレスを緩和したりする効果がある事を確かめたと発表。研究は消費拡大に向け、米に新たな付加価値をつける狙いがあり、ホクレンはこの成果を生かし、北海道産のGABA米の製造・販売体制を構築したい考え。札幌市で開催した北海道食品機能報告会で発表された。 
【日本農業新聞 2014.3.19朝刊 15面】“


”M−017.大阪府立環境農林水産総合研究所は、府オリジナルのブドウの新品種を農水省に品種登録出願したと発表。フルーティーな香りがあり「あっさりとした甘味で飽きがこない」のが特徴で、平均の糖度は20度。同研究所が生食用のブドウで品種登録出願するのは初。果皮は淡い赤色で、一つの果房の中で赤から黄色にも変化する。種がなく皮離れが良く果皮をむいて食すタイプ。 
【日本農業新聞 2014.3.20朝刊 14面】“


”A−039.東京大学は、鶏肉に多く含まれる成分のイミダゾールジペプチドに、認知機能と神経心理機能を改善する効果がある事を発見。試験で同成分を摂取した中高年者で脳の委縮が抑えられ、神経の働きが穏やかになる傾向がみられ、認知症やうつの予防につながると期待されている。研究は日本農芸化学会で発表された。
  【日本農業新聞 2014.3.30朝刊 1面】“


”A−048.農研機構九州沖縄農業研究センターは、低アミロース米の新品種「ぴかまる」を育成したと発表。粘りが強く、食味は「ヒノヒカリ」と同等ながら、収量は「ヒノヒカリ」より1割ほど多いという。同センターは「冷めてもおいしいので、おにぎりや弁当など業務用に向いている」と普及を期待をしている。 
【日本農業新聞 2014.4.4朝刊 14面】
【日刊工業新聞 2014.4.4朝刊 14面】


”A−049.東京大学は、発酵食品の脂肪酸が食品の苦み物質と複合体を作り、苦みを抑える仕組みを明らかに。等温滴定カロリメトリー(ITC)と核磁気共鳴(NMR)法を使い、2分子の相互作用で苦み物質の構造が変わる事を確認。苦みのアミノ酸の機能性食品開発のほか、食品成分間の相互作用を広く調べる手法としても展開が見込めるとしている。 
【日刊工業新聞 2014.4.4朝刊 21面】“


”A−060.石川県農林水産総合研究センター農業試験場は、コメ粉を原料とする乳化機能を示す新機能性素材の開発に成功。加熱水蒸気や酵素などを活用した処理技術を組合わせ、食パンなどへの添加実験を行い、良好な機能性を示すことが確認。食品添加物として認められている乳化剤に化学合成品が多い中、加工食品に求められるなナチュラル志向へ対応した食材と成り得るとし、新たな用途開拓などを含め実用化を目指す。
  【化学工業日報 2014.4.10朝刊 6面】“


”A−067.香川大学は、希少糖を農業資材に応用するための研究開発に取り組み、植物の病害防除に関して作用機構を解明するとともに、野菜の病害防除及び鮮度維持で効果を確認するなどの成果をあげた。農研機構生物系特定産業技術研究支援センターのイノベーション創出基礎的研究推進事業の一環で、今回の成果を基に実用化を目指している。
  【化学工業日報 2014.4.11朝刊 1面】“


”A−079.農研機構・中央農業総合研究センターは、リゾットの調理に向く水稲品種「和みリゾット」を育成したと発表。大粒で調理した時の粘りが少なく煮崩れしにくく、また倒伏に強く栽培し易い。今年度から新潟県柏崎市で作付けが決まっている。新品種は、リゾットに適するイタリア原産の大粒品種「カルナローリ」と「北陸204号」を交配して育成した。
【日本農業新聞 2014.4.22朝刊 16面】
【日本産業新聞 2014.4.23朝刊 10面】
【毎日新聞 2014.4.24朝刊 24面】











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