MICS NEWS Vol.15 Number 1
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             


”M−002.福島県農業総合センターは、放射性セシウムの吸収抑制効果がある交換性カリウムの土壌含有量の簡易測定法を開発し、研究成果発表会で報告。市販のカリウムイオン測定器を使用し、採取した土壌のカリウムをその場で計測。計測値に一定の数値を掛け合わせ、カリウム含有量を算出、30分程度で結果が得られ、セシウムの吸収抑制に必要な土壌中のカリウム量を保つための調査に役立てられる。 
【福島民報 2014.3.14朝刊 25面】“


”M−008.地球温暖化に伴う豪雨の増加で、今世紀末の国内の洪水被害額が20世紀末の3倍程度に増える可能性があると将来予測を国立環境研究所や茨城大などが発表。最も温暖化が進んだ場合、年平均気温は最大6.4℃上昇し、関東以西の温州ミカンの生産県の多くで栽培適地が今世紀末には半減すると予測。一方、沖縄や鹿児島で生産されているタンカンは、北海道と東北を除く全県に適地が広がるとしている。
  【日本農業新聞 2014.3.18朝刊 19面】“


”M−018.近畿大学と中外炉工業は、東京電力福島第1原子力発電所事故で飛散した放射性物質を含む草木を圧縮し、容積を10分の1以下に減らせる事を確かめたと発表。トラックに載せた専用の装置を使い、草木を固形燃料の「バイオコークス」にするとし、これにより除染廃棄物の容積を小さくすることで中間貯蔵施設の面積縮小にもつながるとしている。
  【日経産業新聞 2014.3.20朝刊 11面】
【日本農業新聞 2014.3.24朝刊 13面】“


”M−019.弘前大学は、イネ科牧草「ネピアグラス」による放射性セシウム除染のための実証実験を行い結果をまとめた。それによると、表土剥離による除染後に土壌中に残る放射性セシウムを15〜20%除去できる有効性が示され、同作物の除染後にバイオエタノール用原料として利用する「プラント」計画を打ち出し、モデル事業の提案をしている。 
【化学工業日報 2014.3.20朝刊 5面】“


”A−051.和歌山県果樹試験場は、簡易舗装資材として使われている鉄鋼スラグに高い通電性のあることを突き止め、「電気柵の周りを鉄鋼スラグで舗装すれば、維持管理が楽になる」と話し、電気柵の防草用資材として推奨。鉄鋼スラグは鉄鋼製造工程で副産物として発生するもので、新日鉄住金和歌山製鉄所が製品化、県リサイクル製品に認定され建設資材県産品にも登録されている。 
【紀伊民報 2014.4.5朝刊 1面】“


”A−058.産業技術総合研究所は、日本バイリーン、福島県農業総合センターと共同で、水中の放射性セシウムを素早く測定できるシステムを開発。セシウムを吸着する含量のプルシアンブルーを改良し、従来は6時間だったセシウムの濃度測定の前処理を8分間に短縮した。システムは日本バイリーンによって試験販売され、福島県内での測定に活用される予定。
  【日刊工業新聞 2014.4.9朝刊 21面】“


”A−089.農業環境技術研究所は、2013年夏は水稲の穂の温度(穂温)が、猛暑だった2010年よりも高かった可能性があることを明らかにした。気象データを基に穂温の推定値を算出した結果、8月前半の値は西日本を中心に、2010年よりも高かった。水稲は一般的に出穂日から20日間の平均気温が26度を超えると白未熟粒の発生が増えるという。
【日本農業新聞 2014.4.24朝刊 16面】







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