MICS NEWS Vol.15 Number 3

  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


”B−013.農研機構・作物研究所は、発芽処理をした際、γアミノ酪酸(GABA=ギャバ)の生成効率が良い米の品種を選抜。「ホシニシキ」や「北陸193号」などで、米粉にしても粉中のギャバや食物繊維の含有率がほとんど変わらないことも判明した。発芽玄米を米粉パンなどに利用すれば、機能性を持つ食品として付加価値向上につながると期待している。
  【日本農業新聞 2014.5.9朝刊 14面】“


”B−023.金沢大学は、緑茶を毎日飲む習慣のある60歳以上の人が認知症を発症する率は、飲まない人に比べて3分の1程度だったことを、米国の科学誌電子版に発表。2007年から13年にかけ、石川県七尾市の男女490人を対象に認知機能が正常だった人が5年後どうなったかを調査。軽度認知障害や認知症を発症した人は、緑茶を飲まない138人のうち31%に当たる43人。毎日1杯以上飲む157人では11%にあたる18人であった。
  【日本農業新聞 2014.5.16朝刊 15面】“


”B−029.農業生物資源研究所は、キウイフルーツやパイナップルが害虫から 身を守る仕組みを解明。植物全体にシュウ酸カルシウムの針状の結晶とたんぱく 質分解酵素の両方を含むと、高い殺虫効果を発揮。キウイやパイナップルには針 状結晶のほかに、虫を殺すシステインプロテアーゼというたんぱく質分解酵素も 含まれており、両方の物質を同時に葉に塗り蛾の幼虫に食べさせたところ、1日 後に9割弱が死んだ。 
【日本経済新聞 2014.5.20朝刊 14面】
【読売新聞 2014.5.20朝刊 33面】
【日経産業新聞 2014.5.20朝刊 8面】
【日本農業新聞 2014.5.20朝刊 16面】
【化学工業日報 2014.5.20朝刊 5面】
【茨城新聞 2014.5.20朝刊 20面】
【琉球新報 2014.5.20朝刊 4面】
【山形新聞 2014.5.20朝刊 22面】


”C−030.JA全農長野は、ブナシメジの成分に内臓脂肪の蓄積を抑える効果があると発表。埼玉医科大学との共同研究で、日々の食事にブナシメジを取り入れることで糖尿病などの生活習慣病を予防する効果が期待できる。研究に使ったブナシメジは、長野県のJAで扱っている主力品種「NN-12」で、糖尿病を発症させてマウスで実験を行い、内臓脂肪の減少、空腹時血糖や血中インスリン濃度の低下傾向も認められた。
  【日本農業新聞 2014.6.10朝刊 13面】“


”C−034.東京大学は、タマネギやリンゴが含む抗酸化成分のポリフェノールにコレステロールの吸収を抑制する働きがあるとの実験結果をまとめた。ヒトの腸内細胞とラットで効果を確認。そのまま食べる場合は1日にタマネギ80個分が必要になり、薬学部と共同でサプリメントを開発。動脈硬化や心臓病などの予防につなげる目的。
  【日経産業新聞 2014.6.11朝刊 10面】“


”C−035.伊藤園は、東北大学大学院、静岡県立大学大学院と共同研究で、緑茶カテキンによるコレステロール吸収抑制メカニズムの一部を解明。緑茶に含まれるガレート型カテキンの血清コレステロール低下作用は、同カテキンがコレステロールと結合するために起こるのではなく、リン脂質の一種であるホスファチジルコリンと結合するためであることを解明。人工的に胆汁酸ミセルを作成し、核磁気共鳴法を用いた解析で確認。
  【日刊工業新聞 2014.6.11朝刊 13面】“







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