MICS NEWS Vol.15 Number 4

          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

”C−047.岐阜県水産研究所は、国の天然記念物で絶滅の恐れがある淡水魚「イタセンパラ」を施設内の人工池で約400匹繁殖させることに成功した。これほど大規模な繁殖例は全国でも珍しく、研究所は、川に自然放流するために必要な千匹を目標に繁殖を進めたいとしている。
【信濃毎日新聞 2014.6.17朝刊 34面】
【伊勢新聞 2014.6.17朝刊 14面】
【神戸新聞 2014.6.18朝刊 26面】
【北日本新聞 2014.6.17朝刊 29面】
【四国新聞 2014.6.17朝刊 20面】
【宮崎日日新聞 2014.6.17朝刊 21面】“


”D−005.自然科学研究機構基礎生物学研究所などの研究グループは、インドやタイなどに生息するメダカの近縁種「インドメダカ」の性決定遺伝子を発見。また染色体の多様化をもたらした分子機構の一端も明らかにし、未解明な部分の多い性決定の仕組みとダイナミックに変化する性決定遺伝子と関係解明に向け、大きく前進する成果となるという。
             【化学工業日報 2014.6.24朝刊 7面】“


”D−009.自然科学研究機構基礎生物学研究所と名古屋大学は、メダカの体が黄色や白色になる仕組みを解明。もとは同じだった細胞が2種類の遺伝子が順番に働いて黄色や白色の色素細胞に分かれていたという。メダカを望み通りに彩る技術を実現し、体色が雌雄のコミュニケーションに果たす役割を解明したいとしている。
            【日経産業新聞 2014.6.25朝刊 16面】“


”D−015.千葉大真菌医学研究センターは、真菌酵母の分類に関わる遺伝子を発見し、成果が国際学術誌「ファンガル・ジェネティクス・アンド・バイオロジー」の電子版に6月1日付で掲載。今回の発見で真菌酵母の構造の一部が明らかになり、医療分野への貢献も期待できるという。 
             【千葉日報 2014.6.28朝刊 21面】“


”D−016.京都大学大学院は、ゲノム編集技術を用いてラットの毛色の突然変異を修復することに成功。自由に遺伝子改変ラットが作成できる。遺伝子改変が困難なブタなどの中型動物にも応用できる見込みで、研究モデル生物の利用価値向上につながると期待されている。 
           【日刊工業新聞 2014.6.30朝刊 23面】“


”D−019.産業技術総合研究所は、害虫ナンキンムシ(トコジラミ)の体内に生息するボルバキアと呼ばれる細菌の全ゲノム配列を解読し、トコジラミの生存に不可欠なビタミンB7を合成し、供給している事を突き止めた。殺虫剤耐性虫の出現や流通のグローバル化にともない、昆虫媒介感染症を引き起こすトコジラミの被害が国際的な問題となる中、ボルバキアを標的とするゲノム農薬や増殖抑制法など新しい防除技術の開発につながる。 
             【化学工業日報 2014.7.1朝刊 6面】“


”D−024.東京大学は、海綿動物が有用な物質をつくる仕組みを解明。抗がん剤の量産につながる成果として米科学誌ネイチャーケミカルバイオテクノロジー(電子版)に30日発表。チョコガタイシカイメンを使用し抗がん成分の製造に必要な遺伝子を調査。数珠状の細菌を突き止めた。この細菌は抗がん成分の原料となる物質を作っておき、外敵に攻撃されると酵素と反応させて抗がん成分となる毒を合成するという。 
             【日経産業新聞 2014.7.1朝刊 8面】“


”D−028.農研機構花き研究所と鹿児島大学は、アサガオの花を萎れさせる遺伝子を発見したと発表。この遺伝子の働きを抑えたところ、本来半日程度しかもたない花が24時間後まで咲き続けた。この遺伝子がアサガオ以外の花で老化に関係するかは未確認で今後の課題。花き研の渋谷主任研究員は、「別の種類の花でもこの遺伝子が老化に関係していれば、日持ちを延長させる薬剤開発につながるかもしれない」と話す。
               【読売新聞 2014.7.3朝刊 31面】 
               【東京新聞 2014.7.3朝刊 3面】
        【フジサンケイビジネスアイ 2014.7.3朝刊 9面】 
               【茨城新聞 2014.7.3朝刊 1面】
               【静岡新聞 2014.7.3朝刊 25面】 
            【日本経済新聞 2014.7.3夕刊 12面】 
              【毎日新聞 2014.7.3夕刊 10面】 
             【化学工業日報 2014.7.3朝刊 6面】
             【日本農業新聞 2014.7.3朝刊 16面】 


”D−060.理化学研究所は、再生可能なバイオ燃料などのリソース資源として注目されている微細藻類「ラン藻」の増殖促進と有望物質の生産のカギを握る代謝改変に成功。ラン藻に広く存在するたん白質である転写因子「NtcA」の量を増やすことで増殖が進む事を発見し、同因子を産生する遺伝子を改変したところ、ラン藻の細胞内の炭素と窒素の代謝が変化、有用なアミノ酸の生産量が大きく増加した。
  【化学工業日報 2014.7.14朝刊 7面】“


”D−066.東京大学は、受精卵が成長する過程で頭部形成にかかわるたんぱく質の詳細な働きを解明。カエルで実験を行った。この中にはヒトの頭部形成でも働くたんぱく質があり、脳の大きさや頭部の構造が進化する過程を知る手掛かりになるとみている。ハエなどの節足動物や哺乳類など、初期の胚発生時に「Otx2」と呼ぶたんぱく質が働き、頭部の位置を決めることが知られているが、詳細は未解明であった。
  【日経産業新聞 2014.7.15朝刊 8面】“


”D−067.岡山大学大学院は、植物が強い光から自らを守る仕組みを解明。光合成を行う細胞器官の葉緑体にあり、光化学反応の場といわれる「チラコイド膜」の3次元構造の可視化に世界で初めて成功した。受ける光の強弱により膜の構造が変化することで、細胞死を招く不要なたん白質を効率よく分解させ、強い光という過酷な環境にも応答することが判明した。
  【化学工業日報 2014.7.15朝刊 6面】“


”D−073.米ジョンズホプキンス大、東京大学は、細胞表面に特定たん白質分子の発現を自在に制御し、確かめる「DISplay法」と呼ばれる技術を開発。これをツールに用いて細菌など不要なものを消化・除去処理する貧食細胞だけが持つ生体防御機能を本来能力のない細胞に付与することに成功。細胞の機能の改変技術の確立につながり、将来、人工細胞によるバイオ研究の伸展や医療への応用に道を開く成果となるという。
  【化学工業日報 2014.7.17朝刊 6面】“


”D−074.農業生物資源研究所などが参加した国際研究チームは、コムギの全ゲノムの概要を解読し、病気の耐性や品質などに関わる遺伝子約12万個を見つけたと発表。これらの遺伝子の働きを今後、明らかにすることで病気に強く栽培しやすい品種の開発につながる。研究成果は米科学誌サイエンスに掲載された。
  【日経産業新聞 2014.7.18朝刊 10面】
【日刊工業新聞 2014.7.18朝刊 23面】
【化学工業日報 2014.7.18朝刊 6面】
【日本農業新聞 2014.7.18朝刊 14面】


”D−075.農研機構食品産業技術研究所は、人間とマウスは甘味を感じる物質の細胞内での動きが異なることを確めたと発表。甘味を強める物質探しなどへの応用が期待されている。17日米科学誌プロスワン電子版に論文が掲載された。 
【読売新聞 2014.7.18朝刊 33面】
【化学工業日報 2014.7.18朝刊 6面】


”D−076.海洋生物環境研究所は、地球温暖化を想定し、高濃度二酸化炭素海水中で飼育される魚類の影響について、国立環境研究所と共同で研究を行っている。サンゴなどでは事例がある研究だが、魚類の知見は少なく、これまでに行ったシロギスを用いた試験では、「再生産過程へ有意な影響はみられなかった」(海生研)という。
  【日刊水産経済新聞 2014.7.18朝刊 6面】“


”D−077東京工業大学は、動物の手足ができる発生過程で起こる細胞死の制御の仕組みをニワトリで実験し解明。特定のたん白質がペアとなり働き細胞死を引き起こしていた。様々な器官や組織ができるメカニズムの解明につながるとみている。ニワトリの受精卵から手足が出来る際に、細胞死が起こる場所に存在する「AP-1」というたん白質軍に着目し、神経系の細胞死や細胞増殖に関わるたん白質でニワトリいは41種ある。 
【日経産業新聞 2014.7.22朝刊 8面】“


”D−084.東京大学は、匂いを感じる器官である「嗅覚受容体」の種類がアフリカゾウはヒトの5倍あるとする成果をまとめた。DNA配列から受容体の特徴を解析。研究チームはアフリカゾウの他、馬やウサギなどのゲノムを解析し、ヒトを含む13種類の哺乳類で比較。嗅覚受容体に特徴的な配列から生物ごとに何種類の受容体をもつかを見積もったところ、アフリカゾウが1,948種類で、ヒトは396種類、イヌは811種類だった。 
           【日経産業新聞 2014.7.23朝刊 14面】 
             【毎日新聞 2014.7.23夕刊 10面】
           【毎日新聞(大阪) 2014.7.23夕刊 8面】
               【東京新聞 2014.7.23夕刊 2面】“


”D−088.豊橋技術科大学、理化学研究所などは、アブラムシが、細菌から獲得した遺伝子を使用し、たん白質を合成し共生細菌に輸送する仕組みを持つ事を解明。植物がこうした輸送の仕組みを進化させてきたことは報告されているが、多細胞生物である昆虫の発見は初。遠縁の生物同士を融合させる新たなバイオ技術基盤となるばかりか、ゲノム農薬といった環境負荷の低い害虫防除法の開発等につながる可能性がある。
             【化学工業日報 2014.7.24朝刊 5面】“


”E−007.長崎大学と東京大学、水産総合研究センターなどは、国内に生息するニホンウナギの体長や成長率は地域ごとに大きく異なるとの調査結果をまとめた。大規模な河川ほど大きなウナギが生息していることも判明した。ウナギが上流に遡上できる大河川ほどウナギが大きくなり、また多くの卵を産むと考えられるので、河口から上流まで長距離を移動できるようにすることも保護のために大切と分析している。
  【産経新聞 2014.7.30朝刊 24面】
【静岡新聞 2014.7.30朝刊 29面】
【河北新報 2014.7.30朝刊 25面】
【日本経済新聞 2014.7.30夕刊 16面】“





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