MICS NEWS Vol.15 Number 5
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             

”F−030.森林総合研究所は、地球温暖化で降水量が増えると、シベリアの永久凍土地帯の森林土壌から強い温室効果のあるメタンが放出され、温暖化がさらに加速する可能性があると発表。降水量が増加すると、メタン吸収菌の活動が鈍くなる一方で、メタン生成菌の活動が活発になる。地球温暖化が進むと中央シベリアでは降水量が増えることが予測されており、メタンの放出も増える恐れがあるという。
  【産経新聞 2014.9.2朝刊 24面】
【東京新聞 2014.9.2朝刊 2面】


”F−035.鉄道総合技術研究所は、大地震に対する耐震性に加えて、長時間の津波越流(津波が堤体を超えて流れる現象)が発生しても破壊しにくい盛土構造物の津波越流に対する耐性を検証し結果、補強土構造は、地震動に対して十分な耐力を有していても、津波越流によって容易に崩壊するのに対して、新構造は長時間の津波越流で支持地盤が侵食されても盛土本体が崩壊しにくいことが実証されたという。 
【日刊建設産業新聞 2014.9.3朝刊 2面】“


”F−040.栃木県農業試験場は、吸収されにくい不溶性のリン酸を多く含む米ぬかも、もみ殻、腐葉土と混ぜて発酵させると、リン酸の代替肥料として使えることを確認。身近にあるものだけで作れ、コストはほぼ掛からず、ハクサイに施用したところ、市販の化学肥料に比べ、増収効果も認められたという。 
【日本農業新聞 2014.9.4朝刊 18面】“


”G−006.富山大先端ライフサイエンス拠点の研究チームは、国内外で農作被害をもたらしている害虫「タバココナジラミ」の全国的な調査を行った結果、アジアで未確認だった新タイプを栃木県内で見つけたと発表。詳しい生態は不明で、今後は富山を含め、幅広い地域で被害が及ぶ恐れもある。調査は富山大と日本学術研究会が中心に行い、分析結果は、ドイツの科学誌「ジャーナル・オブ・アプライド・エントモロジー」に掲載予定。 
【北日本新聞 2014.9.30朝刊 29面】“


”G−007.佐賀県有明水産振興センターは、赤潮の原因となる植物プランクトン「アステリオネラ」の”種”が集まっている海底の泥に衝撃波を与え、破壊する方法を発見。まだ小型装置を使ったレベルでの成功だが、「人為的に赤潮に太刀打ちできる可能性を開いた画期的な発見」で、県は水産庁に成果を報告し、国による大規模な実証実験を要請している。
  【佐賀新聞 2014.9.30朝刊 1面】“


”G−031.東京新聞と獨協医科大は、3年7カ月が経過した東京電力福島第一原発事故後の東京湾の放射汚染を調査。沖合の汚染は低かったが、河口周辺ではかなり高い汚染が広く残っているこを確認。獨協医科大の木村准教授は魚介類も含め継続的に監視する必要性を指摘。花見川河口では局地的に1,189ベクレルと高い濃度のセシウムが検出され、荒川では167〜398ベクレル、多摩川では89〜135ベクレルが検出された。
  【東京新聞 2014.10.13朝刊 1面】“


”G−032.日本化学工業は、放射性物質のセシウムとストロンチウムを同時に除去できる吸着剤を開発。独自の合成手法で無機系金属を導入した結晶性シリコチタネート系吸着剤で、セシウム、ストロンチウムの高い吸着性能に加え、カルシウムなどの海水成分が存在する条件でも両核種を選択的に吸着。愛知工場内に生産設備を導入し、年末迄に量産体制を整える。滞留水や海水等の浄化装置、処理システム向けに提案する。 
【化学工業日報 2014.10.15朝刊 5面】
【日経産業新聞 2014.10.15朝刊 3面】“







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