MICS NEWS Vol.15 Number 7

  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …

”I−015.株式会社明治は、九州大学との共同研究で、牛乳や乳製品の継続摂取がアルツハイマー型認知症の予防に効果があることを確認したと発表。認知症を発症していない60歳以上の1018人が牛乳、乳製品をどれくらい摂っているか聞きとり後、17年間追跡調査を行った結果、牛乳、乳製品を多く摂ったグループは、ほとんど摂っていないグループに比べアルツハイマー型認知症発症のリスクが低下したという。 
【日刊工業新聞 2014.11.28朝刊 12面】“


”I−016.東海大学医学部付属東京病院とカゴメ株式会社は、ブロッコリーの新芽に含まれる機能性成分スルフォラファンを継続的に摂取することで肝機能が改善されることを、γGTPなどの肝機能マーカーの値が高い男性を対象とした試験で明らかにした。スルフォラファンはブロッコリーの新芽に多く含まれ、解毒作用、抗酸化作用、抗炎症作用等を示すことから様々な疾病の予防・改善に有用である可能性が多数報告されている。 
【科学新聞 2014.11.28朝刊 4面】“


”I−020.神奈川工科大学は、豆乳とエゴマ油の併用摂取により、骨量増加効果のあることを検証。実験動物を用いて、接種させ、骨組織の基質にあたる骨類の合成が活発になることが判明。実験は、3週齢の成長期にある雄のマウスに「サフラワー油」、「粉末化豆乳」、「エゴマ油」、「豆乳とエゴマ油併用」の4種類の試験食を投与し観察した結果、豆乳とエゴマ油で大腿骨の骨密度の増加と骨質の改善が確認できた。
  【化学工業日報 2014.12.2朝刊 4面】“


”I−058.農林水産省は、最先端分析技術であるメタボローム解析を活用して、農産物の食味改善や品種改良につながる産学官連携を推進するため、産業界、研究機関、大学などからメンバーを集め、「メタボローム検討会」を開催。メタボローム解析はアミノ酸や脂肪酸、有機酸などの低分子代謝物を網羅的に解析する研究手法で、農林水産・食品分野では同技術を活用し、機能性がより高い食品や食材の開発できる可能性がある。 
【化学工業日報 2014.12.15朝刊 6面】
【日刊工業新聞 2014.12.16朝刊 17面】“


”I−070.岡山大学と鹿児島大学の研究チームは、パパイヤの種などに含まれる成分に、大腸がんの増殖を抑えるタンパク質の働きを高める機能があることを突き止めた。治療や予防に有効な薬剤の開発に役立つ可能性がある。成果は英オンライン科学誌に掲載。 
【日本経済新聞 2014.12.21朝 34面】“


”I−076.大阪大学微生物病研究所は、香辛料のヒハツに含まれる成分が血管を強くする作用があることを突き止めた。マウスの実験で効果を確認。エボラ出血熱の出血症状を和らげる効果が期待できる。血管の内側にある細胞の表面で働く「Tie2(タイツ-)」と呼ぶタンパク質に着目。Tie2の働きを高めたマウスに血管の壁を脆くする薬剤と香辛料の抽出液を同時に注射。Tie2の働きで炎症が抑えられ細胞の隙間が狭くなり、出血は無かった。 
【日本経済新聞 2014.12.23朝刊 14面】“








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