MICS NEWS Vol.15 Number 7
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             

”I−025.岐阜大学は、ブタのふん尿などを含む畜産廃水から発電させ、さらに廃水に含まれるリンを回収することに成功。廃水の中の微生物が有機物を分解し、その時に発生する電子を取り出す仕組み。電極にリンが付着することも確認。微生物燃料電池を利用した廃水処理システムの実用化で、発電とともに廃水処理にかかるエネルギーを節約することができる。 
【日刊工業新聞 2014.12.3朝刊 21面】“


”I−028.京都大学と北海道大、福島県林業研究センターは、東京電力福島第一原発事故で大気へ広がった放射性セシウムが、樹木の樹皮や葉から吸収されていたこと明らかにした。チェルノブイリ原発事故では根から吸収した報告が多かったといい、「樹皮や葉と、根からのルートに分けて考える必要がある」としている。京大馬原名誉教授は「セシウムの挙動を予測することで、伐採が必要かどうかの判断材料になる」と話す。
  【朝日新聞 2014.12.4朝刊 31面】“


”I−035.三重大学院は、規格外や摘果でこれまで廃棄していたミカンを微生物で分解・発酵させることで、ガソリンの代わりに使える「ブタノール」に変わる技術を開発。バイオマスの燃料化で主流をいくエタノールとは違って熱量が高い上、タンクを傷めないため、ガソリン用設備にそのまま使える。ミカンを微生物と一緒に皮ごとタンクへ投入し、細胞を破壊して糖化させた後、別の微生物で発酵させるとブタノ―ル7割を含む燃料になる。
【日本農業新聞 2014.12.6朝刊 15面】“


”I−050.農業環境技術研究所は、夏場の水稲登熟期間の1日の最高温度が2050年以降は、40℃を超える恐れがあると発表。農林水産技術会議事務局などが、東京都内で開催した発表会で報告。同事務局と農研機構、農業環境技術研究所の共催で、同研究所は新潟県上越市で、過去の水稲登熟期間中の1日の最高気温などを調査。現在も34℃と高いが、50年には35、36℃に達し、それ以降は40℃以上になる恐れがあると報告。 
【日本農業新聞 2014.12.11朝刊 13面】“


”I−055.環境省と気象庁は、二酸化炭素など温室効果ガスの排出が対策を取らずに増え続けた場合、新潟県などの年平均降雪量が今世紀末には現在より1m以上減るとの予測を公表。農業用水の確保や生態系等に影響を及ぼす可能性がある。予測はIPCCの最新シナリオに基づき、20km四方の区域ごとにコンピュータで算出。変化が最も大きい地域は「東日本日本海側」で現在の272cmから21世紀末には126cmに半減すると予測。 
【読売新聞 2014.12.13朝刊 2面】
【東京新聞 2014.12.13朝刊 6面】“


”I−057.自然科学研究機構基礎生物学研究所は、フランスのバイオベンチャー企業WatchFrog社と共同で、バイオモニタリングメダカの開発に成功。社会問題化傾向にある水環境中の内分泌かく乱化学物質の有無を接着たん白質を導入しセンサーとして利用することで判断。モニタリングやスクリーニングに役立つという。孵化直後の稚魚を用い、少量の試験水の暴露で迅速に簡便に評価が可能。実験動物としての普及を目指す。 
【化学工業日報 2014.12.15朝刊 6面】
【科学新聞 2014.12.19朝刊 6面】“







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