MICS NEWS Vol.15 Number 8

  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …

”K−049.理化学研究所は、カイワレダイコンは歯で噛んだときに辛み成分が生じることを発見。原料となる物質と酵素はそれぞれカイワレの別の細胞に含まれており、細胞がつぶれた時に混ざって反応するという。1細胞ごとに内部にある物質を細かく分析できる技術を使用した。生きた細胞に針のような器具を刺し、微量の溶液を採取。質量分析装置で、含まれる物質の種類と量を詳細に解析したという。 
【日本経済新聞 2015.2.17朝刊 15面】“


”L−006.愛媛大学医学部は、かんきつの果汁で動脈硬化などの血管病を防げる可能性があることをマウスを使用した実験で突き止めた。果汁を飲み続けたマウスは、動脈硬化の原因となる動脈の壁が厚くなる肥厚が起こりにくく、温州ミカンと伊予カンでは、伊予カンの方がその効果が高いことも判明。成果は米国の学術誌に掲載。 
【日本農業新聞 2015.2.25朝刊 17面】“


”L−026.筑波大学は、糖分とは別のしくみで甘味を感じてもらう技術を開発。舌の器官にとりついて酸っぱい成分が甘く感じるたん白質の大量生産技術を開発。ミラクルフルーツが含む物質を、遺伝子を組み換えたトマトで作成。たん白質はミラクリンといい、口に含むと舌で味を感じる味蕾(受容体)にはまる。次にレモンのような酸味の液体がくるとたん白質が変化して、味蕾を刺激し、甘味の感覚が脳に届き甘く感じるという。 
【日本経済新聞 2015.3.10朝刊 14面】“








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