MICS NEWS Vol.16 Number 2

  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


”B−040.農研機構野菜茶業研究所は、タマネギに多く含まれる機能性成分「ケルセチン配糖体」が既存の茶2品種「そうふう」と「さえみどり」に多く含まれていることを確認。「ケルセチン」は機能性フラボノイドの一種で、毛細血管を強くする働きがあることから高血圧や動脈硬化、認知症を改善する効果がるとされ、茶にカテキン以外にも新たな機能性成分が含まれていることを広く発信し、両品種を使用した茶飲料の開発につなげる。 
【日本農業新聞 2015.5.21朝刊 16面】
【日刊工業新聞 2015.5.21朝刊 15面】
【化学工業日報 2015.5.22朝刊 6面】


”C−018.理化学研究所資源科学研究センターは、高血圧の予防に効果があるとされているアスパラガスから血圧を下げる物質を発見。血圧の上昇に関わる酵素「アンジオテンシン転換酵素(ACE)」の働きを阻害する代謝物を発見し「アスパラプチン」と名付けた。健康機能性食品や医薬品への応用に期待できるという。成果は米科学誌ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ電子版に掲載。
【日刊工業新聞 2015.5.29朝刊 27面】“


”C−020.サントリーグローバルイノベーションセンターとサントリー食品インターナショナルは、お茶の香りの貯蔵メカニズムを解明したと発表。茶の木の香り成分を安定貯蔵する二糖配糖体「プリメベロシド」を作る2種類の酵素遺伝子を見つけ出し、香り成分を細胞内にためる仕組みを明かした。サントリー食品はこの成果を香り成分を高める茶飲料や茶葉加工品に生かすという。 
【日刊工業新聞 2015.6.2朝刊 12面】
【日本農業新聞 2015.6.3朝刊 14面】“


”C−043.理化学研究所や雪国まいたけなどの共同研究グループは、エリンギからアフリカの風土病である眠り病の病原体の脂質に特異的に結合するたんぱく質を発見。現在、病原体に対する特効薬は発見されておらず、同たんぱく質は1次診断や他の化合物との組み合わせによって治療にも応用できる可能性があるという。 
【化学工業日報 2015.6.16朝刊 4面】“









もどる

(c)Copyright 2000 by Food Microscience Network
All rights reserved