MICS NEWS Vol.16 Number 3

  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


”C-067.千葉大学などは、ブロッコリーの新芽ブロッコリースプラウトに多く含まれるスルフォラファンという物質を小児期に摂取すると、統合失調症の予防につながる可能性があるとするマウスの実験結果を24日付けの米オンライン科学誌に発表。千葉大学の橋本教授は、「子どもの時に栄養が成人期のメンタルヘルスに影響を与えるかもしれない」と話す。今後人でも効果があるかを検証する臨床研究を計画しているという。 
【日本農業新聞 2015.6.25朝刊 13面】
【日本経済新聞 2015.6.26夕刊 12面】“


”D-001.徳島県立農林水産総合技術支援センターは、「鳴門わかめ」と別の品種のワカメとの交配により暖かい海でも育ちやすいワカメを開発。地球温暖化の影響で減少傾向にある生産量の回復が期待できる。担当者は「交配による品種改良は、環境の変化に直面する他の地域でも活用できる」と話している。今年秋から県内の生産者が本格的に養殖を始め、来年には商品として売り出す予定という。
【中国新聞 2015.6.27朝刊 7面】“


”D-033.日本メナード化粧品は、漢方薬にも使われるキノコ赤霊芝と黒霊芝の油性成分に肌の老化を防ぐ効果のあることを発見。化粧品に配合し、商品化する予定。同社は油性成分について、赤霊芝と黒霊芝に生成過程を促す効果、赤霊芝に遺伝子の損出を防ぐ効果、黒霊芝に転写能力を高める効果等を見いだしたという。
  【日刊工業新聞 2015.7.15朝刊 13面】“


”E-008.鞄圏m新薬は中部大学、北海道大学と共同で、サツマイモの1品種「すいおう(翠王)に含まれるポリフェノール「カフェ酸誘導体」に糖尿病の改善作用のあることを確認。動物実験などを行い、同ポリフェノールに血糖値上昇抑制作用のメカニズムの1つ抗糖尿病ホルモン「GLP-1」の分泌促進する作用を発見。同素材の機能性をさらに追及するとともに、独自性の高い商品開発を進めるという。 
【化学工業日報 2015.7.28朝刊 5面】“


”E-016.宇宙航空研究開発機構は、サントリーグローバルイノベーションセンターと共同で、お酒のまろやかさのメカニズムを解明する実験に取り組むという。8月16日に種子島宇宙センターから打ち上げる無人補給機「こうのとり」5号機でウイスキーなどを国際宇宙ステーションに持ち込み、1〜2年かけて分子構造の変化を調査する。1年後と2年後以降に分けて地上に持ち帰り、大型放射光施設Spring-8で分子構造を詳しく調べる方針。 
【日本経済新聞 2015.7.31夕刊 12面】“


”E-025.ハウス食品グループは、千葉大学などと共同で、ニンニクに含まれている強い抗酸化や疲労回復などの薬用成分「アリイン」を作り出すカギとなる酵素産生遺伝子を発見。「AsFMO1]と呼ばれ、アリイン生合成の最終段階で機能していたという。今回の成果を生かし、アリインの効率的な生産技術や同成分が豊富なニンニク品種の開発、さらに創薬への展開が見込まれている。英科学雑誌「The PlantJournal」電子版に掲載。 
【化学工業日報 2015.8.6朝刊 4面】“


”E-035.東京大学は、新機能性素材開発の一環として、ビールに使われるホップに含まれるフラボノイド「キサントフモール」が肥満や脂肪肝を改善させる分子機構を解明。体内で脂肪酸やコレステロールの合成の誘導に必要な脂質合成転写因子の働きを抑制することで、効果が示されることを明らかにした。生活習慣病予防に役立つ機能性食品素材としてキサントフモールの有用性が判明した。 
【化学工業日報 2015.8.11朝刊 4面】“







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