MICS NEWS Vol.9 Number 9 
          5.生体機能 
… 機能の発見、製品開発 etc.
             

"F−110.富山県立大学は、複数の微生物ゲノムを解析し、ピロリ菌が自らの呼吸に必要なビタミンK2を作る際、乳酸菌など善玉菌と異なる特有の遺伝子が働くことを見いだした。ピロリ菌だけを除去する薬の開発につながる可能性も。
          【毎日新聞(大阪) 2008.9.19朝刊  2面】
              【中日新聞 2008.9.19朝刊 27面】

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"F−117.横浜市立大学は、細胞外マトリックス分子の一つである「ラミニン5」が、骨髄の間葉系幹細胞の増殖を促進することを見いだした。再生医療や医薬品、細胞研究材料への応用などを目指す。 
            【化学工業日報 2008.9.22朝刊  8面】

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"F−119.水産庁と水産総合研究センターは、ニホンウナギの親魚が太平洋マリアナ諸島沖の産卵海域の深海で、世界で初めて捕獲されたと発表。ウナギの回遊ルートや産卵条件の解明に期待。 
              【朝日新聞 2008.9.23朝刊 34面】
              【読売新聞 2008.9.23朝刊 33面】
              【毎日新聞 2008.9.23朝刊 24面】
            【日本経済新聞 2008.9.23朝刊 34面】
              【産経新聞 2008.9.23朝刊 26面】
              【東京新聞 2008.9.23朝刊  3面】
            【日本農業新聞 2008.9.24朝刊 15面】
          【日刊水産経済新聞 2008.9.24朝刊  1面】

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"G−002.農業環境技術研究所は、平成17〜19年度に遺伝子組換えダイズとツルマメの自然交雑について栽培実験を行った結果、自然条件下において両種の交雑は極めて起こりにくいと発表した。 
           【日本農業新聞 2008.10. 1朝刊 14面】
           【化学工業日報 2008.10. 1朝刊  9面】
             【常陽新聞 2008.10. 2朝刊  9面】

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"G−006.高知大学などは、でんぷん量やバイオマスとしての植物体収量が他作物に比べ格段に多く、台湾などで栽培されている食用カンナが、日本の西南暖地での栽培に有望なことを突き止めた。中山間地や休耕田への新規導入や家畜の飼料などとして期待。
           【日本農業新聞 2008. 9.24朝刊 16面】

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"G−008.理化学研究所は、日本人は遺伝的に「本土型」と「琉球型」の二つのグループに大別できることを、約7千人のゲノムの一塩基多型を統計学的に解析して突き止めた。 
            【毎日新聞 2008. 9.26朝刊 28面】
           【沖縄タイムス 2008. 9.26朝刊 28面】
             【琉球新報 2008. 9.26夕刊  4面】

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"G−012.東京大学と徳島大学は、自己免疫病やアレルギー疾患とかかわりがある髄質上皮細胞の発生や成長に「RANKL」等のタンパク質が関与していることを見いだした。免疫反応を人為的に制御する技術につながる可能性がある。
             【朝日新聞 2008. 9.29朝刊 31面】

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"G−013.スウェーデン・ウプサラ大学などは、エストニアの地質研究所に保管されていた、古生代デボン紀(約4億1千万〜3億6千万年前)に生息していたとされる魚類の一種「パンデリクティス」の胸びれに、四足動物の「指」にあたる骨があったことを発見した。 
             【朝日新聞 2008. 9.29朝刊 31面】

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"G−020.理化学研究所は、シロイヌナズナに最適化したクロマチン免疫沈降法を用いて、乾燥ストレス下でクロマチン状態変化を介した遺伝子発現調節機構が存在することを突き止めた。 
             【科学新聞 2008. 9.29    4面】

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"G−030.自然科学研究機構生理学研究所と名古屋大学は、ショウジョウバエのタンパク質「ペインレス」に、セ氏42度以上の熱を感じる働きがあることを見いだした。防虫剤に使う樟脳が熱を感知するセンサー機能を妨害することも判明した。新たなハエの駆除剤の開発に期待。 
           【日経産業新聞 2008.10. 2朝刊 10面】

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"G−031.東京工業大学は、独自の進化を遂げた固有種が多く生息しているとされるビクトリア湖で、同じ祖先を持った魚が環境に応じて視覚や体の色を変化させながら進化してきたことを遺伝子解析により確認したと発表。 
             【毎日新聞 2008.10. 2夕刊  2面】

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"G−034.農研機構北海道農業研究センターは、耐冷性のあるインドネシア原産の熱帯ジャポニカ品種「Silewah」から戻し交雑して育成した「水稲中間母本農8号」の染色体上から、耐冷性遺伝子を含む領域「Ctb1」を突き止め、穂ばらみ期に耐冷性を示す候補遺伝子「F−box」の単離に世界で初めて 成功した。
          【日経産業新聞 2008.10. 3朝刊  9面】
           【化学工業日報 2008.10. 3朝刊  9面】 "


"G−043.岡山大学やロシア科学アカデミー生物医学研究所などが、国際宇宙ステーション(ISS)のロシア実験棟にある植物栽培装置で、大麦「はるな二条」を2006年8月31日から28日間栽培し、地上に持ち帰り遺伝子解析を行った結果、宇宙環境でストレスを受けていることが判明した。 
           【日経産業新聞 2008.10. 6朝刊 11面】
             【朝日新聞 2008.10. 6夕刊 14面】

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"G−047.岩手生物工学研究センターと沖縄県農業研究センターは、次世代DNAシーケンサーと独自に開発した遺伝子発現解析技術「SuperSAGE法」を組み合わせ、DNAマーカーの探索が容易にできる方法の開発を目指し、農産物の新しいゲノム育種基盤技術開発プロジェクトをスタートする。 
           【化学工業日報 2008.10. 7朝刊  9面】
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"G−081.東京農工大学は、イネいもち病菌や果樹・野菜に重大な被害を与えるアルタナリア菌を弱毒化するマイコウイルスを発見した。病原菌の分生子形成を阻害し、初期段階の散布だけで防除可能な環境に優しい生物防除資材の開発が期待される。 
            【日本農業新聞 2008.10.15朝刊 14面】

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"G−088.東京大学と京都大学は、生物の生体膜を越えた、タンパク質の分泌輸送という生命現象を司る装置の機能メカニズムの解明に成功した。 
           【化学工業日報 2008.10.16朝刊 10面】
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