MICS NEWS Vol.9 Number 13
          5.生体機能 
… 機能の発見、製品開発 etc.
             

"J−097.秋田県総合食品研究所は東北大学と共同で、麹菌中にトランスポゾンが存在し、高温などの強いストレスを受けると動くことを発見。優良な地域発の麹菌開発を目指して研究に取り組んでいる。 
            【秋田魁新報 2009. 1.19朝刊  5面】

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"J−102.米国ペンシルベニア州立大学などの欧米チームは、博物館にあるタスマニアタイガーの標本の毛から抽出した、細胞内小器官ミトコンドリアのDNAの全遺伝情報(ゲノム)を解読した。絶滅の危機にある他の哺乳類の遺伝的多様性を確保する方策を探るのに役立つと期待される。 
           【日刊工業新聞 2009. 1.20朝刊 28面】

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"J−105.農業生物資源研究所は、DNAのメチル化によって、遺伝子発現のスイッチが入る新たな仕組みを発見した。生物の進化に寄与する可能性のある遺伝子発現制御の仕組みであることも解明した。メチル化による遺伝子発現制御による、新たな育種法開発も期待できる。 
           【化学工業日報 2009. 1.22朝刊  5面】
           【日経産業新聞 2009. 1.22朝刊 11面】
             【茨城新聞 2009. 1.22朝刊 20面】

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"J−108.理化学研究所などは、生命活動に必須の化合物であるステロールで、植物にも動物と同じ生合成経路があることを発見した。 
             【科学新聞 2009. 1.16    1面】

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"J−109.森林総合研究所木材育種センターで進められている、無花粉スギの増殖技術の開発などの研究の進捗状況に関する記事。 
             【朝日新聞 2009. 1.17朝刊 26面】

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"J−114.京都大学などは、タバコの葉にニコチンをためる輸送体遺伝子(Nt−JAT1)を解明した。この遺伝子の働きを調節できれば、ニコチンを含まないタバコができる可能性がある。 
           【日本経済新聞 2009. 1.20夕刊 20面】
           【日刊工業新聞 2009. 1.21朝刊 25面】

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"K−010.東京大学海洋研究所や千葉県立中央博物館などは、十九世紀末から二十世紀半ばにかけて、リボンイワシ科・ソコクジラウオ科・クジラウオ科と三つの科に分類された深海魚が、実は一つの科の子、雄、雌であることをDNA解析で明らかにした。
           【東京新聞 2009. 1.26朝刊 26面】

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"K−023.北海道大学と北海道農業企業化研究所などは、アスパラガスの擬葉にルチンなどの機能性成分が豊富に含まれていることを発見した。含有量はソバの約100倍と見られ、これを乾燥・粉末化して加工品や飲料、サプリメントなどの商品化を目指している。 
           【日本農業新聞 2009. 1.25朝刊  1面】

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"K−028.米国ジョージア大学などは、モロコシ(ソルガム)の全遺伝情報(ゲノム)を解読した。干ばつに強いモロコシは、耕作条件が悪い土地でも生産ができ、収量が多い新品種の開発に役立つと期待される。また、乾燥に耐える性質に関わる遺伝子群がシロイヌナズナやイネなどより増えていることも確認した。
           【日本経済新聞 2009. 1.29夕刊 22面】
           【日本農業新聞 2009. 1.30朝刊  3面】
     【フジサンケイビジネスアイ 2009. 2. 3朝刊 16面】

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"K−037.理化学研究所は、国際農林水産業研究センターや農業生物資源研究所などの研究機関で構成する「ダイズ完全cDNA解析コンソーシアム」の協力により、日本産ダイズの完全長cDNAの大規模解析を終了し、約2万3000種のデータを公開した。今回のデータ公開により有用遺伝子の特定などが進み、生産性の高い品種や病虫害に強い品種の開発が期待される。 
           【日刊工業新聞 2009. 2. 2朝刊 22面】
           【化学工業日報 2009. 2. 4朝刊  9面】

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"K−041.英国ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などは、普段は無害なバッタが大群となって食害を起こすとき、神経物質のセロトニンの濃度が3倍に上昇していることを突きとめた。 
             【朝日新聞 2009. 2. 3朝刊 31面】

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"K−043.国際農林水産業研究センター、東京大学、理化学研究所、かずさDNA研究所は、植物の乾燥ストレス応答に関わるメタボロームを網羅的に同定し、植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)が重要な役割を果たしていることを見いだした。環境ストレスに強い作物を作出することが期待される。 
           【化学工業日報 2009. 2. 3朝刊  9面】

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"K−054.東京大学は、イネの鉄欠乏にかかわる遺伝子「OsYSL15」を見いだした。鉄欠乏に強いイネやムギ、トウモロコシなどが作れると期待される。
           【日経産業新聞 2009. 2. 5朝刊 11面】

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"K−057.慶応義塾大学は、高温強酸性の温泉に生息する古細菌(カルディヴィルガ種)という原始的な菌から、3つの部品(ピース)に分かれた遺伝子を世界で初めて見いだした。また、3つの部品をつなげると、tRNA(転移リボ核酸)という分子が出来上がることも確認した。 
           【化学工業日報 2009. 2. 5朝刊  1面】

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"K−069.九州大学は福岡県工業技術センター生物食品研究所と共同で、正常細胞に影響の少ない抗癌タンパク質「パラスポリン」をBt菌から見いだした。 
            【化学工業日報 2009. 2. 9朝刊  8面】






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